-第三部-
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結局、私はアスカとミサトさん宅に居候、シンジはミサトさんのマンションを出て、 彼のお父さんと暮らすことになった。 そうそう、綾波さんは、今まで通りマンションで一人暮らし。 遠い親戚が仕送りをしてくれるのでお金の心配はないらしい。 よく分からないけど、彼女は三人姉妹の末っ子だそうだ。やっぱり、ご両親は亡くなったのかな……。 ミサトさんはネルフを退職後、国連軍事参謀委員会(※)・日本代表の副官に就任した。 さすが、できる女は違うわね。 できる女と言えば、リツコさん。 NERVは解体され、軍事部門は消滅、研究部門はMAGENとして再編されたんだけど、 そのMAGENの所長としてリツコさんが抜擢されたそうだ。 そして、さらに驚くべきことに副所長は碇ゲンドウ氏、つまりシンジのお父さんなんだって。 かつての部下であるリツコさんの下で働くことになったわけだけど、 シンジの話ではお父さんは別に気にする風でもないらしい。 ま、もともとポーカーフェイスだしね、あの人。 こうして、私たちの新しい生活が始まった。シンジが引っ越して行っちゃったのは寂しいけど、 彼にとってお父さんとの和解がすごく大切なことだと思うから……。 それに、毎日学校で会えるしね♪ って、今は夏休み、当分会えないかもしれない。とほほ。 ※この作品はフィクションです。 国連軍事参謀委員会という機関は実在しますが、もちろんいっさい関係ありません。