-外伝(1)-
最近、急にマナちゃんが長風呂になった。 今日も、一時間半ほど前に風呂場へ行ったっきり、戻ってくる気配がない。 女の子が念入りに身体の手入れをするのは彼氏のためと相場が決まっている。 と、なるとやはりシンジ君だろうか。 しかし、アスカも前からシンジ君のことが気になっていた様子、 これはひょっとすると一悶着あるかも。 「ね、アスカ。マナちゃんまだ上がらないのかしら。ずいぶん長いわね」 それとなく、アスカがどの程度気づいているのか探ってみる。 「あの子もお風呂くらいゆっくりつかりたいわよ。放っときましょ」 素っ気ない返事。 ま、若いアスカにはこの辺のことはまだ分からないか。あたしとは女としての年季が違うもんね。 って、あたしだって好きで年季が入ってるわけじゃないけどさ……。 更に30分ほどしてやっとマナちゃんが風呂から上がってきた。 「上がったよ〜、お待たせ〜」 全身の素肌をピンク色に染め、いつもにも増して上機嫌のマナちゃん。 「あたしは先にシャワーだけ済ましておいたから、ミサト、どうぞ」 アスカがそう言うので、あたしが次に入ることにする。 脱衣場で服を脱ぎながら、ふと頭の上に目をやると、マナちゃんごきげんの理由が分かった。 これ見よがしにブラジャーが干してある。 これは、紛れもなくBカップ。確か、この前まではAカップだった筈。 やったね! マナちゃん。 明日はレンジでチンする赤飯を買ってこよう。