-another side of 3rd impact-
せっかくお仕事の電話もらったのにサボってごめんなさい山田さん。 でも、今はまだ何もやる気が起きないの。 このままじゃいけないんだって。落ち込んで居られるほど今の私には余裕はない。 心では思ってもなかなか上手くいかない。 この3日間泣きながら彼らと私はもう関係ないんだって何度も言い聞かせた。 でも…。そう思えば思うほど、思いがより強くなっていくのがわかる。 とりあえず、今分かっている事だけで自分の頭の中を整理する。 先日のクーデターの件についての政府からの発表はこうだ。 サードインパクトを人為的に起こそうと動いていたネルフに対して戦自隊を投入。 大規模な外的被害は最小限に抑える事ができたものの第3新東京市は事実上 壊滅。激しい交戦の末、ネルフ関係者の8割は命を落とし、生存者についても 上級職、上級研究職者については既に死刑及び、終身刑が確定。 その他の生存者についても厳粛な管理下におかれている。 これからの国連及び政府の意向としてはネルフは組織解体され、兵器及びその他 施設は一時政府の元で管理され、連合国軍・戦自隊に分散・吸収される形になる。 首謀者とされる総司令だったシンジ君のお父さん。 技術部部長であったリツコさん。そしてミサトさんは死亡が確認された。 パイロットである少年兵3人と副指令は依然行方不明。生死の確認は取れていない。 世界規模の失踪事件との繋がりはどこの局でも特集は組まれているものの、現時点 では憶測の範囲内で留まっている。 政府上層部はまだ、何かを隠している。それは間違いないと思う。 点と線がひとつになりそうでならない。私だって戦自でスパイをしていたんだから、 それくらいは察しがつく。 でも。うーん。考え過ぎて頭が破裂しそう・・・。 こんな絶望的な状況でもなんとなく感じる。今も彼はまだ何処かで生きている。