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2015.8.31 今日、シンジ君は学校を休んでいた。 訓練にも来ていない。 どうしたんだろう? Comments(0) │TrackBack(0)
2015.9.1 今日もシンジ君は休み? カゼなのかな? お見舞いに行った方がいいのかな。 明日も休みなら、行ってみようかな。 Comments(0) │TrackBack(0)
2015.9.4 今日も休み。 これで5日目。 本当にどうしたんだろう? それでこれまでずっとどうしようかと考えていたけど、思い切ってシンジ君の上長兼保 護者である葛城一尉に聞いてみた。 すると、一尉はためらう様子を見せながら、 「隠していても仕方がないから言うけど、シンジ君、今、家出しているのよ」 と言った。 「……どうして?」 「うん、まあ、彼の居場所はわかっているのよ。でもね、無理に連れ戻しても、ね」 「……?」 「難しい年頃だから。……母親にはなれなかったわね」 と、葛城一尉は小さくため息をついた。 二人の間に何があったのかよくわからないけど、このままではもう戻ってこない可能 性もあるのかもしれない。 もしそうなったら、ワタシは……さびしい。 シンジ君。彼はワタシが初めて自分から近づきたいと思った人。 このまま会えなくなるのは、さびしい。 とてもさびしい。 明日、 Comments(0) │TrackBack(0)
2015.9.5 シンジ君のいない学校はとてもさびしく感じた。 それでもここに来てしまう自分の性格がかなりうらめしい。 授業もほとんど上の空だったと思う。 そんな時、クラス委員長の洞木ヒカリさんがワタシに話しかけてきた。 「ねえ、碇くん。ずっと休んでいるけど、どうしたのか知ってる?」 ワタシはすぐに答えないで洞木さんをじっと見つめていると、ジャージ男(鈴原トウジと いう名前らしい)が寄ってきて、 「知ってるんか?」 と聞いてきた。 それでもしばらく黙っていてから、 「……かぜ」 と嘘をついていた。 それはとっさに出た言葉で、どうして嘘をついたのか自分でもよくわからない。 確かにワタシは昔から嘘つきで、本当のことなんて一つもなかったかもしれない。 でも、それでも、どうしてこんな嘘をついたのかホントによくわからない。 前にいる二人はお見舞いがどうのこうのと話し合っているけど、今、葛城一尉の ところへ行ってもシンジ君はいない。 でも、結局はワタシもこの二人に引っ張られるようにして彼と葛城一尉の家に行ってしまった。 だけど、シンジ君はいなくて、そのままUターン。 やっぱり、明日、 Comments(0) │TrackBack(0)