霧島マナの日記 鋼鉄のガールフレンド

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-第一部-
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△月◎日

    私は今、葛城さんの家でお世話になっている。
    と言っても、昨日から。
    昨夜は訓練でアスカさんがいなく、葛城さんとシンジと3人で過ごした。
    そして、今日の昼頃にアスカさんが帰ってきた。
    アスカさんは私を邪険にするわけでもなく、

  「ミサトから聞いてるわ。あんたも大変ね」

    と言って、私がここにいることを認めてくれたようだった。
    今までが今までだから、まだアスカさんとはぎこちないけど、近いうちに仲良くな
    れそうな気がする。きっと
    夕食はすき焼きだった。
    アスカさんのリクエストで関西風。
    私は関東風の牛鍋が好きなんだけど、今はまだ我慢。
    そして、シンジがお風呂に入っている時だった。
    アスカさんに右手を引っ張られながら、部屋の中に連れ込まれた。
    顔を真っ赤にしながらアスカさんは、

  「この家で一番えらいのはアタシよ。わかる?」
  「……うん」
  「この家のものは全部アタシのもの。全部よ、全部。だから、アンタは……」
  「……??」
  「アタシのものには絶対に手を出さないでよ!」

    と大声で言うと、私を部屋から追い出してしまった。
    まさか、昨日、一つだけ残っていたプリンを食べちゃったのがバレたの?
    って、そんなことじゃないわよね。
    たぶん、きっと、……
    でも、これだけはアスカさんに譲れないわ。
    勝負よ。アスカさん。