-第一部-
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今日も放課後はシンジたちと一緒にネルフ本部へ遊びに行った。 ホントだったら、シンジたちが訓練している間は、私は本部前の公園とかで 時間をつぶしているんだけど、葛城さんが「見学してみない?」ということで 管制室でみんなを見守っていた。 えんとりーぷらぐ? の中で、みんな目を瞑って集中している。 ハーモニクスとかシンクロとか難しい言葉が飛び交う中、私の意識は一点に 注がれていた。 そう、お父さんに。ひげモジャだけどね。 怖い顔で黙ってシンジたちをお父さんは見つめていた。 でも、私は知っている。 お父さんと葛城さんが時々、目を交わしあっていることを。 二人はデキているのだ。 両方とも独身だから問題ないけど、シンジと結婚したら、葛城さんがお母さんに なるのだろうか。うーん、複雑。 それはともかく、赤木博士に私はずっと睨まれていた。 もう視線だけで人を殺せるんじゃないかってくらいに。 私、赤木博士に何か悪いことをしたのかな? 全然、覚えがない。 困った。 その後、訓練が終わってから、シンジの零号機を見せてもらった。 何度見ても紫色の鬼にしか見えないわよね。 角もあるし。