-第一部-
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今日、クラブ活動が終わって家に戻ると、シンジが夕ご飯の用意をしていた。 アスカさんと葛城さんはまだ戻っていなく、私はキッチンでシンジの手伝いをした。 なんとなくいい雰囲気。 ちょっぴり新婚さん気分を味わいながら、お味噌汁の塩加減を見ていた時だった。 「マナ、水泳部に入ったんだよね」 と、シンジが聞いてきた。私は味見をしていた皿を置くと、 「うん、そうだよ」 「……いいな。僕、泳げないから、水泳が上手な人に憧れているんだ」 「シンジ、泳げないの?」 「はは、情けないよね。中学2年生なのにさ」 「ううん、そんなことない。あっ、そうだ。シンジも一緒に水泳部へ入らない?」 「えっ!!」 「大丈夫。私が手取り足取り教えるよ。それに、私の水着姿も見放題だよ」 そう私が言うと、シンジは顔を真っ赤にして、 「マナとは一緒に温泉に入ったことがあるから」 と言った。アレは初めてのデートでのこと。そして、私たちのファーストキス。 私とシンジはお互いに顔を真っ赤にしながら見つめ合った。くちびるが徐々に近づく。が、 「はーい、そこまで」 と、葛城さんの声がかかった。 ニヤニヤしながら葛城さんは私たちを見て、アスカさんはムスッと頬を膨らましていた。 私とシンジはさっと離れると見つめ合い、そしてクスッと笑い合った。 キスできなくて残念だったけど、今の暮らしはとっても楽しいと私は思った。
47 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/12/09(金) 22:01:18 ID:7E1BAJHa だめスパイなところもよかったが、 今の感じもいいな。 48 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日:2005/12/09(金) 23:43:40 ID:??? おお 良スレだな お気に入りに登録っと。 49 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日:2005/12/10(土) 01:03:22 ID:??? マナたん(;´Д`)ハァハァ