霧島マナの日記 鋼鉄のガールフレンド

鋼鉄のガールフレンド攻略 | 碇シンジ育成計画攻略 | サイトマップ

-第二部-
1/6  

∠月O日

    今日はいよいよ音楽祭♪
    クジ運がいいのか悪いのか、私たちのバンドはなんと大トリになってしまった。

    シンジとアスカは危なげのない完璧な演奏。音感がいいのかな。
    ヒカリちゃんとマユミちゃんのボーカルもいい感じ。二人とも意外に肝が据わってて、
    ほとんど緊張の色が見られなかった。結局、一番アガってしまったのが私で……
    2、3か所トチっちゃった。でも、アセりながらも何とか最後まで演奏し終え、
    音楽祭は無事幕を閉じた。
    ………
    ……
    …



    会場の後片付けや何やらで暫し取り紛れた後、ふと気がつくと綾波さんの姿が見えない。

  「さ、帰りましょ」
    アスカがひょいと鞄を持ち上げて言った。

  「待って、綾波さんがどっかに行っちゃった」
  「あんなやつ、放っておきなさいよ」

  「ダメよ。私、探してくる」

    ―――屋上。

  「やっぱり、ここに居た」

    綾波さんは、美しい横顔を夕日に照らされてひっそりと佇んでいた。
    そして、軽く息を切らせながら傍に立つ私に気づいて、

  「…霧島さん。……何?」
    と、言った。

  「みんなで一緒に帰ろうと思って探しに来たの」
  「そう。先に帰ってもらってよかったのに」
  「……………」

    夕闇が迫り、生徒達の歓声も消えた校舎には寂寥感が漂う。

  「ねえ、いつだったかのオナラ」
  「えっ?」
  「みんなでお芋食べたとき、誰かがオナラしたでしょ」
  「ええ……」
  「あれ、あなたでしょ」
  「私だって、オナラくらいするわ……」
  「やっぱり。シンジが急に自分がしたなんて言うからピンときたの」
  「……………………」
  「少し…妬けちゃうな……」
  「えっ?」
  「さっ、帰りましょ。アスカ達が待ってるわ」

    私は綾波さんの手を引いて駆けだした。

written by Adrienne ◆HI8ebVe8lo

霧島マナ - 鋼鉄のガールフレンド