霧島マナの日記 鋼鉄のガールフレンド

鋼鉄のガールフレンド攻略 | 碇シンジ育成計画攻略 | サイトマップ

-第三部-
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不月吉日

    今日も街に繰り出してショッピングやら、食事やら。
    ただし、綾波さんは「暑い」と言って来なかったので、私とアスカとシンジの三人のみ。

    交差点で信号待ちしていると、突然となりのシンジがガクガクと震えだした。
    何!? 日射病?
    数秒後、何と、アスカまで慄然として道路の向こうを見ている。
    二人ともどうしちゃったの?
    信号が青になるやいなやシンジは飛び出していき、向こう側の歩道にいる男の子に大声で呼びかけた。

  「カヲル君!!」
  「誰だい?  君は」
    カヲルと呼ばれた少年は青い髪に赤い瞳(近寄ってみると分かった)、
    そう、綾波さんと似た風貌だった。
    ただ、綾波さんに比べてなにか冷たい感じがする。私にはそう見えた。
  「僕のことを忘れたの? シンジだよ。碇シンジだよ!」
    シンジの顔がひどく青ざめている。
  「あんた、シンジに殺されたんじゃなかったの」
    アスカがギクリとするようなことを言う。
  「ああ。ごめんよ。覚えていないんだ。僕は二人目だから」

    シンジの目に衝撃が走る。

  「なにわけわかんないこと言ってんのよ!」
  「いや、アスカ。いいんだ」
    シンジは、今にもカヲルという人につかみかかりそうなアスカを腕で制し、
  「ごめん、アスカ、マナ。僕は気分が悪くなったんで帰るよ」
    と、片手で頭を抱えながら言った。
  「あんた、大丈夫?」
  「ああ」

    そして、気がつくと、そのカヲルという人もどこかへ行ってしまった。

    家に帰ってカヲルという少年に会ったことを報告したときの
    ミサトさんの険しい表情が忘れられない。なんというか、とてもイヤな感じのする、
    今まで私に見せたことがない表情だった。

  「なんですって!? 渚カヲルに会った?
   …………そう。分かったわ。ちょっと一人にさせてちょうだい」
    ミサトさんはそう言うと、シンジと同じように頭を抱えて自分の部屋へ入っていった。

written by Adrienne ◆HI8ebVe8lo

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