霧島マナの日記 鋼鉄のガールフレンド

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-第四部-
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災月厄日

    今日は一人でショッピング♪

    今まで、居候の身で贅沢は敵とばかりに服や身の回りの品は最低限に抑えてきたけど、
    若い娘があんまり同じ格好でいるもんじゃない、と、ミサトさんが特別にお小遣いをくれたので。

    アスカは金欠でパス、綾波さんは夏バテでだるいのでパスだって。
    シンジは……、女の買い物に付き合わされるのは苦痛だろうから誘わなかった。

    商業地区に到着。
    さっそく着飾ったマヌカンたちを見て回る。
    ……けど、あまり気に入るのがないし、気に入ったのは高いし。うーむ。
    行ったり来たりしているうちに時間ばかり過ぎていく。
    とはいえ、わざわざお小遣いをくれたミサトさんの手前、
    義理にも何か買って帰らないわけにはいかない。
    結局、いまいちパッとしない服を一着だけ買って、
    帰りの電車に乗るころには日もすっかり暮れていた。とほほ。

    ちょうどラッシュアワーに重なったこともあって、かなり混んでいる。
    買い物に行って値段が高いからって気に入ったものが買えないなんて、
    すっかり貧乏性が身についちゃったよ。
    しょんぼりとして吊革につかまっていると、腋の下に妙な違和感が。
  「ん?」
    そうかと思うと今度はおっぱいをむにゅっと揉みあげるような感触……
  「☆△○■◎★?!!」

    次の瞬間、私の後頭部が痴漢の鼻っ柱を強打していた。
  「ふごっ?!」
    間髪入れずに男のみぞおち目がけて肘鉄を喰らわせ、
    流れるような連続技でまだ私の胸の上にある男の手をつかむと、
    薬指を関節とは逆の方向に思いっきり曲げてやった。
  「うぎゃーーー!!!」
    そして、振り返りざまに金的を一発お見舞いする……のがセオリーなんだけど、
    ちょっと場所が狭いので無理みたい。
    戦自仕込みの護身術をたっぷり味わった痴漢は、鼻血を出しながら悶絶している。

    ああ、怖かった。もう一人で電車に乗るのはイヤだなぁ。

written by Adrienne ◆HI8ebVe8lo

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