-外伝(1)-
今日の食事当番はミサトさん。 でも、夕方の7時を過ぎてもまったく支度する様子がない。 もう、おなか減ってきちゃったんだけど。 「あの、ミサトさん……? お夕飯の準備は?」 「あぁ、準備なんか必要ないの。今夜は特製カレーラーメンよ」 「って、カップラーメンにレトルトカレーをかけるアレですか?」 「そそ♪」 「えぇー、またぁ? いいけど、カレーかけるのはミサトだけにしてよね」 「私もやっぱり普通のラーメンの方が……」 「なーんだ、あなたたち、カレー味嫌いなの? ま、いいわ。 カップラーメンいっぱいあるから、好きなの選んで食べなさい」 とほほ。 しかし、こんな食生活でどうやってのあのプロポーションを維持しているんだろ、ホント。 いっぺん秘訣を聞いておきたいよ……。 「うーん、あたしの好きなやつがないなぁ」 と、アスカ。へぇ、アスカにもカップラーメンの好みとかあるのね。ちょっと意外。 「アスカの好きなのって何?」 「えっとね、漢字読めないから商品名はよく分かんないんだけど、 カップが四角くてね、スープがソースを薄くしたみたいでね、マヨネーズかけて食べるの」 アスカ、それって………。