霧島マナの日記 鋼鉄のガールフレンド

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□月1日

     第三新東京市の外周部に均等的に配置された私たち4機のエヴァ。
     作戦開始まで、あと数分となった。
    『ミサトもむちゃな作戦を立てるわよね。落ちてくる使徒を直にエヴァの手で受け止め
    るなんてさ。そう思わない、マナ?』
    「そうだけど、他にもっといい作戦はある?」
    『これが悔しいけど無いのよね。アタシの頭脳もミサトレベルって感じで嫌になるわよ』
    『アスカ、おしゃべりはそこまでよ。いつでもスタートできるように準備して』
     と、ミサトさんの声が入る。
     そして、作戦が始まった。
     エヴァが走り出した直後、MAGIからの落下予測地点データが入った。
     えっ、私が一番近い。
     私は落下地点へ着くと、両手を天にかかげ、ATフィールドを全開にした。
     その数秒後、巨大な目玉を持つ使徒が私の頭上に落ちてきて、二つのATフィールドが
    触れる。その反発力は凄まじく、四号機の足首まで地中に沈んでいた。
     くっ、と声が漏れ、エヴァとシンクロ状態にある私の腕が激しい痛みを発した。
    ── まだ、まだなのみんな…
     と心の中で叫ぶ。
     あまりの苦しさに私は胸の中で”助けて!”と大きく叫んだ。
     その瞬間、ふっと両手から重みが消えた。
     えっ? ATフィールド?
     四号機から今までにない大きなATフィールドが発生して、使徒を持ち上げていたのだった。
     その後、他の3機が到着して、使徒を殲滅した。
     なんとか生き残った。
     私はただホッとしていた。

     と、そこまではよかったんだけど、ネルフ本部へ戻った私たちには災難が待っていた。
     エヴァから降りて更衣室へ向かう途中、シンジ君とたまたま一緒になった。
    「マナ、今日すごかったね。あの時のシンクロ率、70%超えていたみたいだよ」
    「私、ただ必死だっただけだよ。たぶん、同じことはもう無理だと思う」
    「でも、今日できたんだから、そのうちまた同じことができるんじゃないかな」
     と、シンジ君は言った。

     歩きながらそんなことをしゃべっていた私たちはエレベーターの前に着いた。
     ちょうどドアが閉まりかけていて、走って中に入った。
     と、その瞬間、ドアが閉まり、同時に照明が消えた。
    「えっ、停電?」
    「そうみたい」
     と暗闇の中、隣の方からシンジ君の声が聞こえた。
     急に暗くなったため目が慣れなく、周りは何も見えなかった。
    「マナ、どうしよう?」
    「復旧するのを待つしかないよ」
    「うん、それしかないね」
    「ねえ、シンジ君」
    「なに?」
    「暗闇だからって、私にエッチなことしないでね」
    「なっ!、そ、そんなことするわけないだろ!」
    「ほんと〜?」
    「本当だよ」
    「ほんとうにぃ?」
    「絶対にしない」
    「本当にしなくてもいいの?」
    「えっ…、」
     と、その時、私たちの向かい側から、
    「あのさ、イチャついているところ悪いんだけど、ここにアタシもいるんだけど」
     と、アスカさんの声が聞こえた。
     同時に、非常用バッテリー電源による薄い照明が灯る。
     そこではアスカさんが腕組みをして、こわ〜い顔で私たちを睨んでいる。
    「あ、あの、アスカさん? どうして今まで黙っていたの?」
    「ちょっとね、タイミングを失っていたのよ。そうしたらアンタたち、イチャつき始めて、もうねえ、
    ホントむかつくわよ」
    「僕たちは別にそんなんじゃ。ねぇ、マナ?」
    「うん、そうだよ。ちょっと、シンジ君をからかっただけ」

     シンジ君はホッとしたように軽く息を吐いて、
    「あっ、やっぱり」
    「うん。でも、キスくらいまでならいいかなと思ってた」
    「ええっ!!」
     と頬を真っ赤にして驚くシンジ君の後頭部を、ぺしっとアスカさんが叩いた。
    「アンタ、からかわれているのをちょっとは自覚しなさい。ホント、成長しないわね」
    「って、痛いなあ、アスカ」
    「ふん、いい気になっているからよ」
     そんなことがあってから、かれこれ1時間くらい過ぎたけど、
    「非常電話も繋がらないし、いったい、いつまでこの中にいればいいのよ」
     と、アスカさんが苛立ち気味に言った。
     私たちはシンジ君を真ん中に壁を背にして座っている。
     空調が止まったためエレベータ内は暑く、額を汗が流れ落ちた。
     そんな時、
    「ねえ、アンタたち、付きあってんの?」
     と、アスカさんが訊いてきた。
    「ううん、つきあっていないよ。それに私、今は好きな人いないもん」
     と速攻で答える私。
    「まあ、それは何となくわかってたけど、じゃあ、シンジとファーストは?」
    「えっ、綾波と?」
    「どうなのよ?」
    「綾波とはそんなんじゃないよ。上手く言えないけど、綾波はそういうんじゃなくて、
    もっと仲間みたいな感じで」
    「ふ〜ん、でも、仲間から好きな人になるってこともあるんじゃないの?」
    「そんなの、それこそわかんないよ」
    「まあ、いいわ。じゃあ、あの眼鏡女、マユミとはどうなのよ?」
    「えっ、山岸さん?」
     暗くてシンジ君の表情がよく見えないけど、少し動揺しているような感じもする。
     私は少しからかってみようかなと思って、
    「シンジ君とマユミちゃんはもうキスしているんだよね」
     と言った。

     その瞬間、アスカさんが大声で、
    「うそっ!」
     と叫んだ。
     そして、アスカさんはシンジ君の胸ぐらを掴んで、
    「シンジ!、それ、どういうことよ? アタシにキスしといて、それは何なのよっ!?」
    「えっ、ええ!? 僕、アスカにキスしたことなんて無いじゃないか」
     とシンジ君が言うと、アスカさんは彼から手を離して、
    「あっ、そう、そうよね。このアタシがアンタなんかとキスするわけ無いじゃない」
    「ねえ、アスカさん? もしかして、シンジ君とキスする夢でも見たの?」
     と私が訊くと、アスカさんは顔中を真っ赤にして、
    「ア、アタシがそんな夢見るわけ無いでしょ!」
     と叫んだ。
    「そんなことより、さっきの本当なの? マユミとキスしたっていうの?」
    「ウソに決まってるだろ。マナがまたからかったんだよ」
    「てへっ、ごめんね」
    「マナ、アンタねえ」
     その後、私たち3人は漫才のような騒ぎを続けていたが、しばらくして停電が復旧した。
     今日は使徒と戦ったり停電があったりといろいろあったけど、一番印象に残ったのは
    アスカさんがシンジ君を好きなのかもしれないということ。
     アスカさんはやっぱりいつでもシンジ君を好きになっちゃうのかな。
     なにげにシンジ君、モテモテだね。
     ……私は……、私はやっぱりまだ前のシンジが忘れられない。
     そう思っていた。


    □月1日
    〜中略〜
     加持さん、工作活動をするなら前もって言ってください。お願いします。