霧島マナの日記 鋼鉄のガールフレンド

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メモ


アニメ鑑賞に必要なのは共感力!
最近、昔録画していた true tears を見直したのですが、いやぁ、凄いですね、このアニメ。実は以前リアルタイムで見たときは、「非常に魅力的な作品でありながら、後半の展開にやや唐突な点がある」と思っていました。ところが、今回改めて見てみて、如何にストーリーに工夫が凝らされているか、演出に深い意図があるか、思い知らされました。



まず、北陸の風景・風土の描写が素晴らしい。うまく表現できないのですが、「しっとり感」が違うのですね(笑)
そして、三人のヒロインの人物造形。驚くほど純粋(乃絵)だったり、大人しい割に芯が強かったり(比呂美)、ひたむきだったり(愛子)。確かに、リアリティはあまりありません。リアルな女子高生はテレビの前に寝っ転がって母親に悪態をついたりしているものです。が、フィクションにそんなリアルさは要らないですよね。「こんな女の子、居るわけない! でも居て欲しい!」、それがtrue tearsです。

!!以下ネタバレあり!!
以前視聴したときは、後半のメロドラマ的展開が不満で、正直、「昼メロとか見たことないオタクには、こんな話でも面白いのかな」と、ものすっごい上から目線で見てました。しかし、上にも書いたとおり、実はかなり考え抜いて作られたアニメです。
例えば、ずっと比呂美につらく当たっていた、眞一郎の母が、比呂美がトラブルを起こして学校に呼び出された際、「比呂美はうちの子です!」と言って庇ったこと。これは、「たとえ好きになれない親戚(比呂美は厳密には親戚ですらないけど)でも、赤の他人から非難されると庇いたくなる」心理がうまく使われています。ハッキリとは描写されていませんが、「お宅も、他人の子を育ててらっしゃって大変でしょうけど……」みたいなことを言われたのでしょう。そう言われると「うちの子です!」って反論したくなりますよね。
また、別の場面では、愁いを帯びた表情の比呂美の背後で女の子たちが「昨日のアレ見た?」「見たー」とか言い合っている(恐らくテレビの話)のですが、屈託のない青春を送る「普通の子」達と、屈折しまくっている比呂美との対比を実に巧みに表現した演出でした。
最終回では、眞一郎が父親に「オヤジってさ……、どういうときに泣く?」と問いかけ、父は「心が震えたとき」とまともに答えます。物語の屋台骨となっている比呂美の境遇、それを形作る原因の一端をこの父が担っていることを思えば、非常に深い台詞です。また、この問いかけは、その前の場面の、「なぜ乃絵は泣けないのだと思う?」という乃絵の兄の言葉と繋がっています。
そして、乃絵との別れの際、眞一郎は「心が震える」と告げるのです。

どうして前に見たときはこういったことに気がつかなかったのか。
その答えは、「共感力」に欠けていたからではないかと思います。「高尚な純文学を沢山読んでるこの俺様が、下らないアニメとやらをちょっと見てやるか」という鼻持ちならない態度だったからです。2chなんかによくいるタイプですね。物語に没入するのではなく、オブザーバー的視点で見てしまうのです。これでは楽しめるものも楽しめません。
ですが、自分で同人のまねごとなど(ただし、「霧島マナの日記」の第一部は私が書いたものではありません)してみると、たかがパロディというのに、難しさに七転八倒させられ、その過程で「共感力」も身についた気がします。論文とか設計図とかプログラムのようなものと違って、「お話」を作るのは格別の難しさがあります。それだけに、プロの仕事の凄さが(少し)分かるようになった、ようです。

最近、BD版の予約も始まったtrue tears、未見の方は勿論(って、上でこれだけネタバレしておいて言うのもなんですが(汗))、既にご覧になった方も、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、私は、BD買うかどうか悩み中です(´ω`;) 高いですからね~


| 漫画・アニメ | 02:18 | comments (0) | trackback (0) |
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