霧島マナの日記 鋼鉄のガールフレンド

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メモ


パズーの肉だんごのナゾ
先日、どうしても「天空の城ラピュタ」が見たくなり、(今期のアニメを消化するのに)忙しいのですが、なんとか時間を作って鑑賞しました。

ラピュタと言えば、パズーの「おじさん、肉だんご二つ入れて!」というあの名台詞(?)です。



聞くところによると、西洋人は肉が入っていないと食事として認めないのだそうで、例えば、スパゲッティは日本では一つの立派なメニューですが、向こうでは、肉だんごなどを添えて初めて食事として成り立つらしいのです。
パズーが所望しているのは恐らくスープですが、これも肉だんごが入ることによって、ようやく夕食(ないし夜食)となりえるのでしょう。

肉を食べないと……


書籍の受け売りで恐縮ですが、ほとんどの鬱はセロトニンという脳内物質の欠乏が原因なのだそうです。そう言えば、近頃多発している、乗客が駅員を殴ってしまったりする事件、あれもセロトニン欠乏のせいだと聞いたことがあります。
どうやら、セロトニンが不足するとある人は鬱になったり、別の人は凶暴になったりと、とにかく情緒が不安定になる、ということのようです。
セロトニンが作られるためには5-HTPという前駆物質が必要で、5-HTPが作られるにはL-トリプトファンが、L-トリプトファンが作られるにはアミノ酸が必要です。そのアミノ酸はタンパク質を分解して得られるのはご存じの通りで、結局、セロトニンの原料は肉をはじめとしたタンパク質である、ということですね。
また、5-HTPがセロトニンに変化するには、ビタミンB<sub>6</sub>も必要で、この意味からも、肉の摂取は重要です。日本人に鬱が多いのは、欧米に比べて肉の摂取量が少ないことと関係があります。

くだくだしく書いたのは他でもない、私自身が現在単身赴任中ということもあって、ロクに肉を食べておらず、大抵お茶漬けなどで済ましているからです。鬱予防の観点からは最悪の食事、です……(・∀・ ;)

もしかして庵野監督も?


庵野監督は「自分が鬱病でなければ、エヴァは違った作品になっていた」と発言しているように、かなりはっきりとした鬱の症状を経験されたようですが、当時彼が菜食を貫いていたことは有名な話です。野菜だけでタンパク質やビタミンを必要量摂るのは、不可能ではないにしろ非常に難しく、例えば、白米ではなく玄米を食べるといった特別な工夫が要ります。
恐らく、庵野氏も上に述べたようなセロトニン欠乏症に陥ったのでしょう。

実は親方のだった


このように考えると、スープに肉だんごを加えるのは栄養学的に極めて理に適っていると言えます。鉱山で働く男たちの知恵ですね。

ただ、あのスープ、実はパズーではなく親方の胃に収まったようです。
よく見ていると、親方があのコッヘルを持って帰っていることが分かります。たぶん、パズーに買いに行かせていたのでしょう。「おい、肉だんご二つ入れてもらってこい!」とか言って(笑

ツッコミどころなし


これだけだとあんまりなので、感想を少し。

やはり何度見ても面白いです。すべてのシーンがしっくりと組み合わさっていて計算し尽くされている感じです。最近のアニメは「そりゃねーよ!」とつっこみたくなることが多々あり、それはそれで良いのですが、ラピュタにはそういうところが殆どありません。
「飛行石」の力であんな巨大な島が空に浮かんでいるという荒唐無稽な話でありながら、見ていておかしいと思わない、不思議な説得力があります。
強いて言えば、助けを求める呪文が「リタ・ラトバリテ……」と長いのに比べて、滅びの呪文が「バルス」と、やたら短いのは、フールプルーフ的にどうだろう、とかその程度です。これも、短い呪文でラピュタが崩壊した方が劇的である、という演出の都合であって、ミスではないですしね。

もう一つ、パズーもシータも完全に自立しているのが興味深いところです。シータは親が亡くなってから「なんとか一人でやってきた」のだし、パズーに至っては「残業」までやっています。
現実の世界、特に日本では、十代前半で経済的に自立している人はまずいないはず。それだけに、彼ら、パズーとシータは、強烈な魅力を放ちます。

少年が冒険する。ラピュタには、すごくシンプルで、根源的な面白さがあります。
皆様も、既に何度もご覧になったことがあると思いますが、今一度見直してみてはいかがでしょうか。

| 漫画・アニメ | 21:22 | comments (4) | trackback (0) |
コメントをどうぞ

宮崎アニメの肉だんごといえば「ルパン三世 カリオストロの城」の、肉だんご入りスパゲティ!次元と奪い合いながら食ってた大皿のあれは、うまそうだったなぁ。(あれは「パスタ」という呼び方は似合いませんね)
| pocorinrin | 10/11/13 07:47 | .NSU/LXE |

pocorinrinさん:

肉だんご入りスパゲッティー、ありましたね~
ぐぐってみると、実際にあれを再現している人が何人もいて、思わず笑ってしまいました。
無理もないですね、私も食べてみたいです。
| Adrienne | 10/11/13 10:03 | 0HlzaoTk |

何気ない買い物のシーンでさえ
これだけ考えて作られてるのだから
20年以上たった今でも名作と言われてるのも納得です
宮崎さんの作品は生活感などの「生きてる」感覚が見てるだけで伝わってきます
全てが全てそうではありませんが最近のアニメ、それ以外の漫画、ドラマでも
どうでもいい設定やキャラクターなどを重要視して食事などの日常風景が死んでいる無機質な物に見えてきます
言ってしまえば「生の感覚」が感じられないというか・・・
| カンタ | 11/01/25 13:23 | FDixvax6 |

カンタさん:

同感です。観客に「設定」を感じさせないのが凄いです。
「ふーん、飛行石の力で飛べる設定なのね」
ではなくて、
「人が浮いてる! あの石の力か!」
みたいに自然に作品の中に引き込まれるんですよね。

ただ、「肉だんご二つ」の考察は、私の勝手な妄想かも知れませんが(´ω`;)
| Adrienne | 11/01/25 21:46 | 0HlzaoTk |





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