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三飜役：二盃口

二盃口（リャンペーコー）は前に説明した一盃口が aufsteigen（出世）した役。つまり、一盃口が二つある状態で和了ると二盃口なの。

同じ順子が二組計四つあるわね。

はい！　先生！　チートイツにもなってます！

二盃口は必然的に対子が七つできるので七対子のようにも見えるけど、結論から言うと七対子にはならないわ。
同じ牌姿（牌の組み合わせ）が複数の役に解釈できるときは、複合する場合としない場合があるんだけど、二盃口と七対子は複合しないの。だから、点数の高い二盃口のみとして扱われるわけ。
一般に、上位の役と下位の役は複合しないの。上位・下位ってのは高い役、低い役って意味じゃないわよ。一盃口と二盃口みたいな関係にある役のことね。この場合は上位の役のみと見なされるの。
それから、面子の分け方の違いによって複数の役となりうる場合も複合しないの。七対子と二盃口がそれにあたるわね。

三飜役：純全帯么（二飜）

純全帯么（ジュンチャンタ）は全帯么が aufsteigen（出世）した役。ただの全帯么は老頭牌がらみ+字牌だけど、純全帯么は老頭牌がらみだけで四面子一雀頭を作ると成立。

要するに、老頭牌の刻子か老頭牌を使った順子で面子を構成すればいい、ってことかな？

そそ。ただし、アタマも老頭牌じゃないとダメだからね。

三飜役：混一色（二飜）

混一色（ホンイーソー）は萬子・筒子・索子のうちどれか一種（一色）のみに字牌を加えて和了った場合。略してホンイツ。

数牌の種類のことを「色」というみたいね。

その通り。混一色の混は字牌が混じってるって意味ね。ちなみに、色を二つしか使わない、例えば萬子と索子だけ使って筒子を使わないことを絶一門（チェーイーメン）というの。これは役ではないんだけどね。混一色は絶二門といえるわね。

六飜役：清一色（五飜）

さて、いよいよ役満以外では最後の役よ。清一色（チンイーソー）は数牌をどれか一色のみ使って和了すると成立。略してチンイツ。



上の例では萬子だけど、もちろん筒子や索子のチンイツもOKよ。当たり前だけど念のために言っておくわ。

もしかして、混一色がアウフシュタイゲンしたのが清一色？

そうそう、その通りよ！　マナ、成長したわね。

えへへ、誉められちゃった☆
門前六飜、食っても五飜ってすごいね〜

ええ。覚えるのも簡単だし、すごく高い役だから、初心者がよく作りたがる役だけど落とし穴もあるわ。
まず、極めて読まれやすいこと。捨て牌に一色がほとんど現れなくなるんだから当然ね。それから、待ちが複雑になりやすく、フリテンしてしまいがちなこと。特に、読まれやすいってのは致命的で、色がバレたらまず他家からは出てこないと思った方がいいわ。ツモ和了りに賭けるしかないけど、それも安手早和了りで阻止されることが多いわね。

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