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点数計算:符と飜
いよいよ、難関と言われる点数計算よ。 今まで、点数に関しては一貫して飜(ハン)だけを説明してきたけど、実は麻雀には符(フ)という概念があるの。
早い話、麻雀の得点は、
α・2(β+2)・χ
(符=α, 飜=β, 子の場合χ=4, 親の場合χ=6)
……という指数関数で表されるの。お分かり?
もしかして、電卓必須?
いいえ、実際には早見表があるから簡単よ。複雑な計算はしなくていいわ。問題はどんなときに「符」がつくのかをきっちり暗記する必要があることね。
まず、和了りさえすればとにかく20符がつくの。これを副底(フーテイ)っていうの。それから門前加符っていって門前でロンしたときは10符加算。ツモ和了りした場合はツモ符として2符加算。そして、以下に挙げる場合もそれぞれ所定の符を加算するの。
待ちによる符
嵌張待ち → 2符
辺張待ち → 2符
単騎待ち → 2符
雀頭による符
雀頭が役牌 → 2符
雀頭が連風牌 → 4符
面子による符
明刻子 → 2符(么九なら4符)
暗刻子 → 4符(么九なら8符)
明槓子 → 8符(么九なら16符)
暗槓子 → 16符(么九なら32符)
これらを全部加算するわけだけど、端数は10符ごとに切り上げなの。例えば合計32符なら40符ね。
順子には符はつかないのかしら?
その通り。刻子は順子に比べて作りにくいでしょ? だから、ご褒美的な意味合いで符が付くわけ。暗刻子の方が明刻子より、暗槓子の方が明槓子より高いのもそのためなの。
順子は0符。両面待ちや双碰待ちも0符。それ以外は何かにつけて2符がつく、と覚えると良いかもしれないわ。暗刻子は明刻子の倍、么九ならさらに倍、ってのも直感的に理解しやすいわよね。
さて、さっそく例題よ。下の手でリーチして、 でロン和了りしました。
何符何飜でしょう?
えーと、えーと、副底が20符、リーチしたってことは門前なんだよね、……門前でロンだから10符、 が中張で暗刻だから4符、合計34符で切り上げて40符かな。
飜の方はリーチ・断么で、2飜ね。
正解。上の公式に当てはめると、例えば子の場合、40・2(2+2)・4 = 2560、100未満は切り上げだから2600点、ってわけ。親なら40・2(2+2)・6 = 3840だから、3900点。
ところで、上の公式では、飜数が大きくなってくるとまさしく幾何級数的に点数が増えちゃうわよね? だから、ある程度のところで区切ってそれ以上は同じ点数、ってことになってるの。計算もめんどくさいしね。具体的には下の表を見て。70符3飜以上及び40符4飜以上は満貫(マンガン)、6飜以上は跳満(ハネマン)というふうに、大雑把になってるのが分かるでしょ。
親の点数一覧
|
20符 |
25符 |
30符 |
40符 |
50符 |
60符 |
70符 |
80符 |
90符 |
1翻 |
- |
- |
1500
(500) |
2000
(700) |
2400
(800) |
2900
(1000) |
3400
(1200) |
3900
(1300) |
4400
(1500) |
2飜 |
-
(700) |
2400
(800) |
2900
(1000) |
3900
(1300) |
4800
(1600) |
5800
(2000) |
6800
(2300) |
7700
(2600) |
8700
(2900) |
3飜 |
-
(1300) |
4800
(1600) |
5800
(2000) |
7700
(2600) |
9600
(3200) |
11600
(3900) |
満貫 12000 (4000) |
4飜 |
-
(2600) |
9600
(3200) |
11600
(3900) |
満貫 12000 (4000) |
5飜 |
満貫 12000 (4000) |
6-7飜 |
跳満 18000 (6000) |
8-10飜 |
倍満 24000 (8000) |
11-12飜 |
三倍満 36000 (12000) |
子の点数一覧
|
20符 |
25符 |
30符 |
40符 |
50符 |
60符 |
70符 |
80符 |
90符 |
1飜 |
- |
- |
1000
(300,500) |
1300
(400,700) |
1600
(400,800) |
2000
(500,1000) |
2300
(600,1200) |
2600
(700,1300) |
2900
(800,1500) |
2飜 |
-
(400,700) |
1600
(400,800) |
2000
(500,1000) |
2600
(700,1300) |
3200
(800,1600) |
3900
(1000,2000) |
4500
(1200,2300) |
5200
(1300,2600) |
5800
(1500,2900) |
3飜 |
-
(700,1300) |
3200
(800,1600) |
3900
(1000,2000) |
5200
(1300,2600) |
6400
(1600,3200) |
7700
(2000,3900) |
満貫 8000 (2000,4000) |
4飜 |
-
(1300,2600) |
6400
(1600,3200) |
7700
(2000,3900) |
満貫 8000 (2000,4000) |
5飜 |
満貫 8000 (2000,4000) |
6-7飜 |
跳満 12000 (3000,6000) |
8-10飜 |
倍満 16000 (4000,8000) |
11-12飜 |
三倍満 24000 (6000,12000) |
得点の下に小さく括弧書きしてあるのは、ツモ和了りしたとき、他家からもらう点数ね。例えば子の40符3飜のところを見てちょうだい。
5200って書いてあるのはロン和了りだった場合、振り込んだ人、ロンされた人ね、その人から5200点もらうって意味。その下に(1300,2600)って書いてあるのは、ツモ和了りの場合、子二人から1300点ずつと親から2600点もらうって意味なの。
まとめると、ロン和了りの場合は振り込んだ人が全額払う。親がツモ和了した場合、三人の子で三等分して払う。子がツモ和了りした場合、親が半分、残りの二人の子がさらにその半分、即ち四分の一ずつ払う。Verstehst du?(分かった?)
その説明だと計算が合わないところがあるんじゃないかしら。例えば、子の30符4飜は7700点、2で割ると3850点のはずなのに、表ではツモ和了りの場合親が3900点払うことになってるわ。
ああ、それはだいたい想像付くと思うけど、100点未満は切り上げだからなの。点棒の最小単位が100だから。
なるほど〜。あとね、表見てると25符って列があるけど、符がつく場合すべて2符とか4符とか偶数だから、合計が奇数になることってないんじゃないの? ってか、切り上げは?
鋭いわね。実はその25符ってのは七対子専用なの。七対子ってのは四面子一雀頭の形から外れた特殊な役でしょ? だから、暗刻だったら4符加算……とかいった計算ができないわけ。それで、25符2飜ってことになってるの。
ふむぅ。なんかいろいろ複雑だね。
そうね。まあ、すごく計算が得意なら毎回暗算してもいいけど、苦手なら上の表を暗記することね。暗記といっても、なにも全部覚える必要はないわよ。頻繁に出てくる20符、30符、40符あたりをまず覚えるの。それ以外は表を参照するといいわ。
むぅ。
そこまでして点数計算をマスターする必要があるのか、って顔ね。確かに、ネット麻雀や、PC・ゲーム機用の麻雀ゲームでは点数計算ができなくても機械が勝手にやってくれるけど、点数が分からないことには戦略も立てられないわよ。行き当たりばったりで「あ、今回は点数高かったわ♪」とかやってても絶対に上達しないから、最低限、早見表さえ見れば点数が分かるレベルになること。いいわね。
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